日本共産党の福住ひでゆき参院鳥取・島根選挙区候補は5月16日、尾村利成島根県議とともに、中国電力島根原発(松江市)で10日に不適切な入域事案が発生した問題で、県へ申し入れを行いました。舟木健治、橘ふみ両松江市議が同席しました。
中電によれば、原発に一時立ち入りとして入域する際は、事前に申請した上で公的身分証明書を用いた本人確認を実施するとしていますが、「この度の事象は当該者が公的身分証明書の有効期限を自ら書き換えて使用し入域した」としています。
福住、尾村の両氏らは、今回も中電が偽造を見落とした不適切事案にほかならず、県民に不安が広がっているとし、「中電の原発構内への入構者管理に甘さがあり、原発のテロ対策や安全対策が不十分であることを改めて露呈した」と強調。▽今回の不適切な事案発生の経緯、徹底した原因究明と再発防止対策を中電が策定し、県民への説明責任を果たさせること▽安全管理ルールを審査する原子力規制委員会の「保安規定認可申請」の審査が終わるまで2号機再稼働の判断は行わないことなどを要請し、拙速に2号機再稼働に同意しないよう求めました。
県防災部の周山幸弘次長は「中電には、安全対策を講じてもらうとともに原因を究明し、再発防止にしっかり取り組んでもらいたい」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2022年5月18日より転載)