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ひと さよなら原発・ぎふ代表 伊藤久司さん(64)

伊東久司さん(64)

 「ロシア軍のウクライナ撤退を強く求めます。どんな理由があろうと、武力でなく対話と外交で解決すべきです。原発事故で苦しんだ人々をこれ以上苦しませたくない」

 さよなら原発・ぎふは、2011年6月から3カ月ごとに脱原発パレードを続けています。福島原発事故の直後、名古屋市の中部電力本店前で「浜岡原発(静岡県御前崎市)やめよ」の行動に参加してきた人たちが「岐阜でもやろう」と呼びかけたものです。

 自身が参加したのは13年9月に行われた大垣市のパレードから。前年の「さようなら原発10万人集会」(東京・代々木公園)に参加し約17万人が「原発ゼロ」の声をあげたことに胸を打たれ、13年に勤務先の会社創立25周年行事で小出裕章さん講演会の実行委員長を引き受けたことが転機になりました。16年6月から代表に。昨年は会の歩みをつづった冊子『さよなら原発・ぎふの10年』を発行。当時を思い起こしてほしいと、初代の代表はじめ多くの人に寄稿してもらいました。

 郡上市出身。子どもの頃から絵が好きで、アパレル会社を経て現在の建築設計事務所に。1995年に起きた阪神・淡路大震災では、会社にボランティアを志願し、神戸市長田(ながた)区で「お助け小屋」をつくりました。

 妻と二人暮らし。「子どもはいませんが、次世代に原発は人類と共存できないことをしっかり伝えていきたいと思います」

 文・写真 井上 茂保

(「しんぶん赤旗」2022年5月16日より転載)