笠井亮議員は4月28日の衆院原子力問題調査特別委員会で、北海道電力泊原発に対する審査の問題を取り上げました。
3月の原子力規制委員会の審査会合は、原子力規制庁が北海道電力に事前に文書で示した論点に北海道電力が回答し、問いと答えをすり合わせるような前例のない形が取られました。
笠井氏は「他社への審査で、今回のような形式で回答や整理を求めたことがあるか」と質問。更田豊志原子力規制委員長は「これが初めて」と認めつつ、「認識のずれを解消するためだ。他の審査でも有効であれば展開していける」と正当化しました。
笠井氏は泊原発への前例のない審査は効率化=再稼働推進のためではないかと疑問を呈し、今後の審査次第では審査を打ち切るべきだと主張。更田委員長は「おっしゃるとおり」と認めました。
笠井議員は、自民党が繰り返し原子力規制委に審査長期化の是正や審査効率化を求めていると指摘し、「審査の効率化とは、原発の速やかな再稼働のためではないということでよいか」と質問。更田委員長は「効率化は必ずしも時間の短縮を意味するものではない」と明言しました。
(「しんぶん赤旗」2022年5月12日より転載)