東日本大震災・原発事故から11年2カ月の11日、福島市で原発イレブン行動を実施し、放射能汚染水(アルプス処理水)の海洋放出反対、原発ゼロの日本を実現しようと署名を呼びかけました。
福島県労連や新日本婦人の会県本部などでつくる「ふくしま復興共同センター」が主催しました。
斎藤富春代表委員(県労連議長)は「原発事故から11年たっても多くの県民が自宅に戻れず、生業(なりわい)が事故前の水準に戻っていない」と告発。そのうえ国は来年4月に汚染水の海洋放出の強行を狙っており、「強権的な決定に断固抗議し、撤回を求める」と強調しました。
署名した中小企業を経営する男性(42)は「自分たちが原発事故を起こしておきながら海に流すとは許せない。世界からも反対の声が多く出ていると聞いている。あんた方の言う通り、当面は地上タンク保管が良いと思う」と話します。
「もともと原発に反対だった」と語る男性(79)は「原発は重大事故が起こったら人間の手で制御できない。ロシア軍がウクライナの原発を攻撃した事態はゾッとする。処理水海洋放出はもってのほかだ」と憤り、ペンをとりました。
(「しんぶん赤旗」2022年5月12日より転載)