福島県農民運動連合会(福島県農民連)は4月26日、同日の政府・東電交渉に先立ち、首相官邸前で東電福島第1原発事故による汚染水放出方針の撤回、原発ゼロなどを訴えて抗議行動を行いました。雨の中、福島県から駆け付けた参加者は「東電は海を汚すな」と訴えました。
本多芳司副会長が主催者あいさつし、ロシアによるウクライナ侵略や原発への攻撃に抗議するとともに、この機に乗じた改憲や核共有論を批判。事故収束の見通しがたたないなか、海洋放出方針について「県民の声を無視したものだ」と指摘し、事故の実相を広げ、国・東電に責任を果たさせるため最後までたたかおうと呼びかけました。
原発をなくす全国連絡会から川村好伸全労連副議長が駆け付け、「国は国民の命を守る責任を果たさず、事故を招いた。国の責任を明らかにするとともに、再稼働を許さないたたかいをともに進めていく」と表明しました。
日本共産党の紙智子参院議員があいさつし、エネルギー基本計画で原発を「ベースロード電源」とし、ウクライナ危機も口実にして再稼働を狙う岸田政権を批判。汚染水の海洋放出や再稼働の阻止などで連帯してたたかうと表明しました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月27日より転載)