三重県四日市市で21日、10回目の「さようなら原発三重パレード」が開催され、約550人が参加しました。
実行委員会には、「脱原発」を願う県内116団体と個人24人が賛同者に名を連ねています。
四日市市民公園で行われた集会では、日本人初の宇宙飛行士で、福島第1原発事故を機に福島から避難し現在は大台町で暮らす秋山豊寛氏が「今日集まった私たち自身が3月11日の事故を考え、平和で安全な世界に向けて歩みを続けよう」と訴え。リレートークでは日本共産党の山本りか県議、社会民主党の五味靖幸県連幹事長が「脱原発」への決意を表明しました。
パレードでは、「原発いらない」「ロシアは原発占拠をやめろ」などのコールに、声をあげずに鳴り物やプラカードを頭上に掲げてアピールしました。
実行委員の若原暁さん(75)は「11年たっても緊急事態宣言が解除されず、複雑な問題だが、パレードは楽しく自分たちの気持ちを示していきたい」と話しました。
参加した女性(50)は「原発は技術自体が非人間的で絶対反対」。原発反対の活動を長年してきた女性(66)は「三重県に原発をつくらせなかったことは誇り。3・11の事故やウクライナ原発への攻撃を見ても、とにかく原発はなくしたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月24日より転載)