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経産省「原発処理水は安全」・・チラシの学校配布やめよ 宮城県議会 野党4会派

伊東教育長(中央右)に要請書を手渡す、ゆさ会長ら県議=21日、宮城県庁

 経済産業省と復興庁が福島原発から発生する汚染水で放射性物質が残存する「ALPS処理水」を「安全だ」と主張するチラシを県内の学校へ送りつけた問題で、県議会の野党4会派は2月21日、村井嘉浩知事と伊東昭代教育長に配布しないよう求める要請をしました。

 要請したのは、日本共産党県議団とみやぎ県民の声、社民フォーラム、無所属の会の4会派20人の県議です。県民の声の、ゆさみゆき会長が伊東教育長に要請書を手渡し、共産党の天下みゆき県議が趣旨を説明しました。

 県漁協など水産業界が反対し、県議会も撤回を求めてきたと指摘し、配布状況を確認して各教育委員会に慎重に判断するよう求めることや、独立した行政機関である教育委員会を通さずに直接学校に配布するのは不適切だと国に申し入れるように求めました。

 伊東教育長は、市町村教育委員会では一部が配布し、県立中・高校79校では1学年全員に配布したのが9校、一部配布が2校だと明らかにしました。

 回収の指示を出すことは考えていないが、教育委員会を通さずに直接学校へ配布し、現場が混乱したのは問題だと述べ、「国にその旨伝え、今後、教育委員会に事前に情報提供するよう求めたい」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2022年2月23日より転載)