住民投票条例 市議会で否決
中国電力島根原発2号機(松江市)について立地自治体である松江市の上定昭仁市長は15日、再稼働に同意すると表明しました。
「どうする島根原発?みんなで決める松江の会」が直接請求を行った2号機の再稼働の是非を問う住民投票条例は、同日開かれた臨時市議会で、賛成少数で否決されました。
日本共産党の、たちばなふみ市議が賛成討論に立ち、「市長と市議会にすべて任せるのではなく、原発に対する市民の思いをしっかり議会が受け止めるべき」と述べました。
その後、全員協議会で2号機再稼働について、各会派の意見表明があり、田中肇市議は「福島事故は原発が人類と共存できないことを示した。市民の命に責任を負う市長は、再稼働に同意すべきでない」と強調しました。
会派の意見表明後、上定市長が再稼働同意を表明したことを受け、日本共産党は、市役所正面玄関前で緊急の抗議宣伝。舟木健治市議は「拙速な判断は許されない」と訴え、尾村利成県議は「市政の主人公は市民。多くの市民は原発稼働に反対している。市民の願いに反する再稼働同意の撤回を求める」と力を込めました。
(「しんぶん赤旗」2022年2月16日より転載)