浜岡原発(静岡県)で想定される巨大地震による津波について、中部電力は、設置済みの「防波壁」の高さを上回る最大22・5メートルに達する想定を17日、原子力規制委員会の審査会合で報告しました。
浜岡原発3、4号機は、再稼働の前提となる規制委による審査が継続しており、中部電力はこれまで内閣府が公表している南海トラフの巨大地震を踏まえたモデルをもとに敷地前面に達する最大の津波を高さ21・1メートルとしてきました。
中部電力は、規制委の指摘を受けて不確かさを考慮して検討をおこなった結果、最大の津波高さが22・5メートルとなったことを報告しました。
現在、浜岡原発には津波対策として高さ22メートルの防波壁が建設されていますが、新たな想定に基づく最大の津波が押し寄せた場合、防波壁の高さを上回ることになります。
規制委側は、報告を受けて不確かさについてのさらなる検討を求めました。
(「しんぶん赤旗」2021年12月18日より転載)