岩渕議員が参加
福島県農民連は16日、東京電力福島第1原発事故の不公正な賠償を正し、農民の賠償要求に誠実に応じることなどを政府と東電に要求しました。これに先立ち官邸前で「怒りの行動」を行い、「汚染水の海洋放出反対」「賠償の切り捨てをやめろ」と声をあげました。
あいさつした根本敬会長は「私たちがなぜ汚染水の海洋投棄に憤るのか。県民への仕打ちと全く同じだからだ。被災者にされ、故郷を追われ、家族は分かれ、“(線量は)安全だから”と言いながら全国では原発再稼働が進められている。この10年はなんだったのか」と批判しました。
「汚染水は増やさない具体策も示されている。そして原発被災者を生まないためにも原発をやめよ」と強調。「私たちは決して揺るがない。子や孫、未来へ責任を果たしていこう」と訴えると、参加者は「そうだ」の声と拍手で応えました。
県北農民連の服部崇事務局長は「海洋放出の環境への影響も明らかではない。福島だけの問題ではない」と訴え。海洋放出以外の対応も示されていると述べ「岸田首相は私たちの声を聞いてほしい」と訴えました。
日本共産党の岩渕友参院議員は「関係者の同意なしに準備を進めていることは許してはならない。汚染水をこれ以上増やさない抜本策に本気で取り組むべきだ」と強調。賠償でも「国・東電に被災者の生活に最後まで責任を果たすよう求めていこう」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年12月18日より転載)