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伊方原発きょう再稼働狙う・・止める会 断念求め抗議 四国電に

抗議文を四国電力原子力本部の大野氏に手渡す、伊方原発をとめる会の須藤事務局長(右端)ら=1日、松山市

 愛媛県の「伊方原発をとめる会」は1日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を2日から約2年ぶりに再稼働しようとしている四国電力の長井啓介社長に対し、「保安規定違反など、安全文化不在の四電に原発運転の資格はない。再稼働を断念することを断固求める」との抗議文を出しました。

 須藤昭男事務局長ら7氏が松山市の四電原子力本部を訪れ、大野法行エネルギー広報グループリーダーに抗議文を手渡しました。

 須藤氏らは「伊方町長や知事の承認を得た直後の、強引で性急な再稼働計画の発表に満腔(まんこう)の怒りをもって抗議する」と力説。四電がテレビで流しているコマーシャル「未来は変えられる 目指すは人と自然にやさしい社会 幸せが循環する街」を示し、「原発を稼働すれば『人と自然にやさしい社会』の実現は遠のくばかり。地域住民は、事故の危険と隣り合わせで暮らさなければならない。こんな不条理はもうやめよう」と指摘しました。

 「伊方町では、地震で道路やトンネルが通行不能となる恐れがあり、津波が来れば船での避難もできない。実効性のない避難計画に町民は不安を訴えている」として、直ちに3号機の再稼働を断念するよう強く求めました。

(「しんぶん赤旗」2021年12月2日より転載)