東京電力は22日、福島第1原発で装置の配管の取り換え作業をしていた40代の男性社員2人が内部被ばくした可能性があると発表しました。
東電によると、2人は19日午前10時すぎから約1時間半、暖房装置がある施設内で亀裂のある配管の取り換え作業をしました。
作業後の検査で鼻の中に放射性物質による汚染が確認され、医師による問診の結果、異常なしと診断されました。今後、尿を調べて評価するといいます。
東電は、配管の内面に付着した放射性物質を取り込んだ可能性があるといいます。近くには汚染水から塩分を取り除く淡水化装置があります。
作業は防塵(じん)マスクなどの軽装備で行われました。東電は、配管内の汚染を考えたら全面マスクなどで作業する区域として作業するべきだったとしています。
(「しんぶん赤旗」2021年11月24日より転載)