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許すな原発再稼働 再生可能エネルギーへの転換を・・浜岡 静岡 県内6カ所で行動

浜岡原発再稼働反対、原発ゼロをアピールする参加者=21日、静岡県葵区

 静岡県内で11月21日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働を許さないいっせい街頭行動(ひまわりアクション)がありました。2011年から毎年開催されてきた集会はコロナ禍で今年は中止に。その代替行動として同日は県内6カ所で取り組まれました。

 静岡市葵区呉服町では、「原発なくせ」などのプレートや横断幕をもち、歌も加わって原発ゼロをアピール。福島の子ども支援の募金のためのバルーンアートも実施しました。市民の注目を集め、スマホで写真を撮る若者がいました。

 実行委員長の林克・原発なくす静岡の会代表は、「岸田政権は脱炭素を理由に原発再稼働を狙っているが、国際的にも大きな世論になっている原発なしで脱炭素にさせよう。なにより世界一危険な浜岡原発は絶対に再稼働を許してはいけない」と力説しました。

 日本共産党の鈴木ちか参院選挙区候補、鈴木節子県議、静岡市議がマイクを握り、原発事故がおこれば最悪の環境破壊をひきおこすと指摘し、原発は廃炉にして再生可能エネルギーにきりかえさせようと訴えました。

 林弘文静岡大学名誉教授らが、自然環境を守るため原発をなくす必要性を述べました。

 小さな子どもを連れて通りがかった女性(34)は、「福島では今も故郷に帰れない人たちがいる。同じようなことをおこしてはいけない。放射能で子どもたちが健康被害を受けないようにしてほしい」と話しました。


議会諮らず了承 理由ただす・・伊方 愛媛 知事に公開質問状

公開質問状を読み上げる和田宰事務局次長ら=22日、愛媛県庁

 愛媛県の「伊方原発をとめる会」は22日に県庁を訪れ、中村時広県知事が四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)での昨年の連続トラブルや保安規定違反に関する四電の対応を「妥当」として19日に再稼働を了承したことに対し、3項目の公開質問状を提出しました。

 質問状には、知事の再稼働了承について「重要な問題にもかかわらず、議会の議決などはとられていない」「議会軽視ではないか」などと批判。▽「了承」を撤回し、全議員による議論を待つべきではないか▽県民の十分な理解を得る努力をしないまま、12月議会の直前に再稼働の了承を急いだ理由は何か▽保安規定違反にかかわる当該社員への停職処分を四電が県などへの報告を要しないと判断したことは、原発内で起きたささいなことも全て県に報告するとした「えひめ方式」をほごにする事態だ―とただし、今月30日までの回答を求めています。

 会見で、須藤昭男事務局長は「19日の知事の再稼働の了承には、悲しみと憤りを感じている」と話し、松浦秀人事務局次長は「憤りとともに、驚きがある。12月議会での議論を待って判断してもよいはず。なぜ急いだのか理由を知りたい」と述べました。

 四電は同日、12月2日に伊方原発3号機を再稼働すると発表しました。

(「しんぶん赤旗」2021年11月24日より転載)