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自民党総裁選 4氏とも原発再稼働容認

 自民党総裁選候補の河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の4氏は17日に同党本部で開かれた所見発表演説会で、そろって原発再稼働への容認を表明。野田氏は「ベースロード電源としての原子力発電の重要性は高く、急にゼロにすることは現実的ではない」と再稼働は必要だとの立場を鮮明にしました。

 高市氏は「高効率の発電設備である小型核融合炉の開発を急いでも実現までにまだ課題がある」として、国が大型の支援をしていく必要があると主張しました。

 告示日直前の16日に出馬を表明した野田氏は、同演説会で「自民党の多様性を示さなくてはいけない」と述べ、社会的弱者への政策が不十分だと他候補を批判しました。

 17日の所見演説会や共同記者会見は、いずれも記者クラブに加盟する大手メディアの記者のみの参加に制限されました。高市氏や河野氏の出馬会見でフリーランスの記者らから相次いだ厳しい質問を避ける狙いがあるとみられます。

 長年同党総裁選を取材してきたベテランのフリーランス記者は本紙の取材に、「(新総裁のもとで)改善される政策もあるかもしれないが、基本的には安倍・菅政治の継承にすぎない。有権者の声や意思の力で転換させることが必要だ」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2021年9月18日より転載)