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比例ブロックの様相 北関東(定数19)・・比例2議席奪還、3議席は可能 命守り再稼働許さず

 衆院北関東ブロック(埼玉・茨城・群馬・栃木、定数19)は「比例2議席を必ず奪還、3議席をめざす」が目標。116万票獲得で、塩川鉄也=現=、梅村さえこ=前=、大内くみ子(茨城4区重複)=新=の3氏当選をと全力をあげています。

 新型コロナの感染拡大で、北関東でも「自宅療養」の患者が大量に生まれました。茨城県では「同居の母が感染。病院に入れず自宅療養中に病状が急変。救急搬送先の病院で亡くなったが県は自宅死ゼロと言う。おかしい」というメールが党県議に届きました。栃木県矢板市では「東京の親戚が病院に入れず、昨日自宅で亡くなった」という涙ながらの訴えが寄せられました。

 塩川議員は、8月5日の両院議員運営委員会で「原則自宅療養」方針を批判。宿泊療養施設を抜本的に増やすよう求め、方針撤回を拒む政府を追い詰めました。各候補は「必要な医療をすべての患者に提供」「大規模検査を実施」を訴え共感を広げています。

 塩川氏はまた党国会対策委員長代理として、野党共闘前進に尽力。コロナ対策では野党の共同提案が次々と実現し、「野党共闘のキーマン」と他党からも評価されています。

全自治体訪問

 コロナ禍の北関東各県の産業は深刻です。米価の暴落でコメ農家は悲鳴をあげています。観光地でも廃業が相次いでいます。梅村候補は前回総選挙後に北関東の167の全自治体を訪問。党農業後援会のトラクターパレードにも同行。フラワーデモなどに参加しジェンダー平等社会実現をめざします。

 8月の北関東キャラバン宣伝では「今の政治を変えたい」という怒りの声が次々と。聴衆が入党する経験も生まれました。食料支援でつながった30代の男性が、99周年記念講演を視聴し「志位さんの話を聞いて、共産党は国民の立場に立っていると感じた」と入党を申し込みました。

1400回街頭宣伝

 首都圏唯一の原発、東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働問題も北関東の大きな争点です。共産党は住民運動と力を合わせて「再稼働をやめさせて原発ゼロの社会を」と活動。5日投開票の茨城県知事選・東海村長選では、再稼働反対の候補を推薦・支援し、大内氏ら比例3候補が連日街頭から訴え。他党派の衆院候補や二見伸明氏元公明党副委員長らとの共同も実現しました。

 大内候補は、立候補表明後の1年間で1400回の街頭宣伝。県議・市議40年の実績を生かし、国政挑戦4度目の今回は小選挙区でも自民候補と真っ向勝負に挑んでいます。

 一方で自民党は、強い危機感をばねに、ポスター張りだしや宣伝カーの運行などに必死。総裁選を支持率アップにつなげようと活動を強めています。荻原初男北関東ブロック責任者(党埼玉県委員長)は「自民党の執念を上回る奮闘で“比例は共産党へ”の訴えを広げきれば、議席奪還、3議席は可能です。3中総が提起した『総選挙必勝大作戦』を必ず成功させたい」と話します。

(「しんぶん赤旗」2021年9月11日より転載)