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「原発再稼働が現実的」 河野氏、改憲推進を主張

 自民党総裁選に立候補を表明した河野太郎規制改革担当相は10日、TBS番組に出演し、「2050年に向けてカーボンニュートラルを実現」するためだとして、省エネと再生可能エネルギーの導入をあげた上で、「それでも足りなかったときには、安全の確認された原発を再稼働する。それが一番現実的」だと述べました。脱炭素を口実に原発依存を深めようとする菅政権とまったく同じ立場です。

 河野氏は、脱原発の持論を変えたのかとの質問に対して「まったく変わっていない」と強弁。その意味は「私は前々から原発というのは新増設しなければ、耐用年数がきたものから順番になくなっていくのだということを言ってきた」などと述べました。河野氏の自民党総裁選用政策パンフレットには、「産業界も安心できる現実的エネルギー政策をすすめる」と書かれています。

 同パンフレットには、「立党の精神に立ち、新しい時代にふさわしい憲法改正をすすめます」と明記し、改憲推進の姿勢を明示。ここでも安倍晋三前首相と菅義偉首相を継承しています。

 河野氏は同日のテレビ東京の番組で、首相に就任した場合、在任中に消費税を引き上げるかと問われ「それは分からない」と否定しませんでした。

(「しんぶん赤旗」2021年9月12日より転載)