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伊方原発 隠ぺい批判・・とめる会、愛媛知事に廃炉要請

申し入れを手渡す「とめる会」の須藤昭男事務局長(左端)=12日、愛媛県庁

 愛媛県の伊方原発をとめる会は12日、県庁で、四国電力による伊方原発(伊方町)の保安規定違反「隠ぺい」を許さず、四電に謝罪を求めるとともに、再稼働を認めず、廃炉にさせるよう中村時広知事に申し入れました。また四電にも同様の申し入れを行いました。

 四電は7月2日、同原発の宿直者が無断外出し、保安規定で定める要員が不足する事案が2017年以降に5回あったと、内部告発を受け公表しました。

 申し入れ書は同事案に関する7月13日の四電の発表や5日の県伊方原発環境安全管理委員会に示した資料に、無断外出した元社員が「配管接続班長」で、20年5月に懲戒処分を受けていたこと等の記載がないことを問題視。懲戒理由は「社有車で外出し、会社のガソリンチケットを使い、私用のガソリンを容器に給油していた」「約38万円相当の横領」であり、処分時に「保安規定に反する事実があったことが分かっていたはず」と指摘。

 その上で、これらの事実を記載せず、四電が同事案を知ったのが内部告発のあった今年6月24日以降とするのは「県が『即時公表のA区分異常』とした内容を、長期にわたってひた隠しにしたことを正当化」するものと厳しく批判しました。

 県原子力安全対策課の奥本啓祐技官は「知事に伝えます」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2021年8月17日より転載)