“原発も核のごみもいらない”―。原発問題全道連絡会と国民大運動北海道実行委員会は11日、東日本大震災が起こった「3月11日」は忘れないとイレブンアクション宣伝をくり広げました。
五輪開催時の猛暑から一転、秋のような涼しさの札幌駅前。横断幕や、「泊(とまり)原発を再稼働させない」ののぼりが風になびき、「再生可能エネルギーに転換する原発ゼロ基本法の制定を求める」署名を呼びかけました。
「いいことしているな、頑張れよ」と自転車に乗った高齢の男性が声を大に、元気よくエールを送りました。
次々と足を止めた通行人。年配男性は「わが家は太陽光発電です。自然エネルギーを“鬼”のように進めてほしい」とペンを走らせます。
原子力工学を学んでいたという68歳の男性は「原発は等身大の技術では管理できません。福島の原発事故で制御できないことが明らかになったのだから原発をやめる以外に方法はないです」としっかり署名しました。
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場を巡り、文献調査を決めた寿都(すっつ)町に3年ほど住んでいたという75歳の男性。「交付金をえさに地方に安全の確証がないものを押しつけないでほしい。原発も核のごみも未来に残すのは許せない」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年8月12日より転載)