東京電力福島第1原発の汚染水(アルプス処理水)の海洋放出問題で、日本共産党のふなやま由美衆院東北比例候補(党県副委員長)と宮城県議団は3日、福島県に近い県漁業協同組合の亘理(わたり)町荒浜、名取市閖上(ゆりあげ)の両支所を訪問し、懇談しました。
亘理町荒浜では、大槻和弘亘理町議と訪問し、菊地幹彦支所運営委員長に話を聞き、名取市閖上では、党名取市議団とともに出雲浩行支所運営委員長と懇談。ふなやま候補が漁業者の思いを尋ねました。
菊地氏は、福島県に近いこともあり、風評被害がどれだけ厳しいかを身にしみて味わってきたと述べ、「『しょうがない』では済まない。私たちは、将来も仕事を続けていきたいだけだ」と話しました。
出雲氏は、「震災を乗り越えて今までがんばってきたのが、何だったのか」と怒りをにじませ、「『流されたら漁師は終わりだ』と言う仲間がいっぱいいる。『北限のシラス』も『赤貝』もダメになる」と訴えました。
三浦一敏党県議団長は、反対表明しない村井嘉浩知事を批判し、「被災3県の知事が一致して反対することが大事だ。議会で求めていく」と強調しました。
懇談後、ふなやま候補は、「復興10年の苦しみも努力も水の泡になり、取り返しがつかなくなるという怒りを痛いほど感じました。なんとしても撤回を求めて取り組んでいきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年8月5日より転載)