6月から新たに始まった「原発いらない金曜行動」が16日、首相官邸前で行われました。原発の再稼働・新増設を許さず、原発のない日本を一日も早く実現しようと結成された実行委員会の主催。行動は、月1回。290人の参加者は、「原発いらない」「命を守れ」「海を汚すな」と声をあげました。
呼びかけ人の鎌田慧、落合恵子の両氏がスピーチしました。
鎌田氏は、放射性廃棄物の処理、再処理工場の稼働、再稼働の見通しも立たないのに「ばく大なお金を原子力産業にそそいでいる」と菅政権を批判。「原発をやめさせ、自然エネルギーに満ちた、平和で明るい社会をつくるため声をあげ続けよう」と呼びかけました。
落合氏は、菅政権が強行を狙う東京五輪・パラリンピックについて招致の際に安倍晋三前首相が東京電力福島第1原発事故の状況を「アンダーコントロールだ」とうそを言ったと指摘。住宅からの追い出しなど被害者への切り捨て政策を批判し、「また来月もここで一緒に声をあげましょう」と語りました。
呼びかけ人以外の市民もマイクを握りました。エネルギー基本計画案へのパブリックコメント(意見募集)に積極的に声を届けることや東電役員の責任を問う刑事裁判の支援などを呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2021年7月18日より転載)