署名運動推進へ

　野党４党が共同で国会に提出した「原発ゼロ基本法案」の早期成立を求める署名を地域で広げていこうと、福島県二本松市で２７日、「原発ゼロあだたらの会」設立集会が開かれました。安達太良（あだたら）連峰のふもとの同市や大玉村、本宮（もとみや）市の住民、浪江町からの避難者など６１人が参加。二本松市の三保恵一市長のメッセージが紹介されました。

　発起人の菅野正寿氏が設立までの経過を報告するとともに、署名推進に全力をあげながら、福島第１原発の汚染水（処理水）、地域循環型再生可能エネルギーへの転換などの学習も企画していると述べました。

　世話人の鈴木久之氏が、呼びかけ人に詩人、美術家、環境団体役員、農民連役員、医師、住職など幅広い３７氏が名を連ねていると紹介しました。共産党の斎藤広二、渡辺忠夫両市議、馬場績前浪江町議も加わっています。

　呼びかけ人の一人の大内勝市さん（立憲民主党安達支部幹事長）は、「私は原発推進側だったが、今は原発いらないという立場。みなさんと希望の持てる社会をめざして頑張る」と発言しました。

　集会では、国際環境ＮＧＯ理事の講演、汚染水の海洋放出決定に反対する漁民の特別報告も行われました。