東京電力は23日、福島第2原発の全4基の廃炉作業を開始しました。東電の計画によると、廃炉完了は2064年度の予定。最初の10年間を「解体工事準備期間」とし、汚染状況の調査や除去を進めます。
解体費用は約2822億円と見積もられ、それとは別に使用済み核燃料の処理費用などがかかります。
東電によると、同日は同社社員2人と協力企業社員6人の計8人が、1~4号機原子炉建屋内の安全点検を実施しました。7~9月に予定している、制御棒駆動機構補修室内の設備・機器の除染作業の準備です。7月からの現場作業では、洗浄と除染の2班に分かれ、それぞれ最大9人が作業にあたります。
廃炉計画は原子力規制委員会が4月に認可。今月16日には、福島県と、同原発が立地する楢葉町と富岡町が同意していました。
(「しんぶん赤旗」2021年6月26日より転載)