関西電力の老朽原発3基をめぐり最終局面を迎えた再稼働ありきの地元福井県の同意手続きに対し、原発問題住民運動県連絡会は27日、福井市の県庁前で抗議行動を実施しました。集まった住民らは次々と怒りの声を上げました。
老朽原発3基は、運転開始から40年を超えた美浜原発3号機と高浜1、2号機で、同様の老朽原発の運転延長は国内で例がありません。
杉本達治知事はこの日、森本孝関電社長、梶山弘志経済産業大臣とオンラインで会談し、28日に定例会見を行います。
県議会は臨時議会(23日)で、再稼働に反対や慎重審議を訴える59件の請願を不採択とし、再稼働に賛成の意思を示しました。日本共産党の佐藤正雄議員は不採択となった全請願の紹介議員として再稼働反対を貫きました。
抗議行動では連絡会の林広員事務局長が、意見交換会や県自らが説明する住民説明会を求めてきた経過に触れ「現状では、かなっていない」と告発しました。他の参加者からも「関電のスケジュールに沿った意思決定をしようとしているのが見え見えだ」「福井を第二のフクシマにしてはならない」との訴えがありました。
(「しんぶん赤旗」2021年4月28日より転載)