関西電力の老朽原発3基を再稼働しないよう求める請願が福井県議会臨時議会で不採択にされた23日、県や県議会に対しては住民らから申し入れや議会傍聴などの行動が相次ぎ、県庁前の宣伝行動では「老朽原発動かすな」と抗議の声が上がりました。
県庁前には、オール福井反原発連絡会や、若狭の原発を考える会などが結集して宣伝に取り組みました。
原発反対県民会議の石地優事務局次長は、「県内外の人が心配している(再稼働の)ことを臨時に審議しなくていい」と訴えました。日本共産党の、かねもと幸枝衆院北陸信越比例(福井1区重複)候補は「福島事故は汚染水問題一つ解決できていない。老朽原発再稼働など許されない」、若狭の原発を考える会のメンバーは「琵琶湖が汚染されたら、1450万人の関西の人たちは琵琶湖の水が飲めなくなる」と訴えました。
連絡会は県と県議会に申し入れも行い、面会を拒否し続ける杉本達治知事宛てに(1)意見交換の場を設ける(2)少なくとも新型コロナウイルス感染が収束するまで原発を動かさない―の2点を、畑孝幸議長宛てには、請願陳情の提出者が説明する場を設けるよう申し入れました。
(「しんぶん赤旗」2021年4月24日より転載)