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「私たちは正しかった」 いわき市民訴訟判決・・国の責任認めた 原告・支援者、喜びの声

報告集会で話す伊東達也原告団長=26日、福島県いわき市

 「勝った。私たちは正しかった」。いわき市民1451人が東京電力福島原発事故で東電と国を相手取り、原状回復と完全賠償(請求額合計約27億円)を求めていたいわき市民訴訟(伊東達也原告団長)の判決。26日、福島地裁いわき支部(名島亨卓裁判長)前では、原告と支援者らのよろこびの声があふれました。伊東団長は「勝ちました。ありがとう」と判決をかみしめました。

 報告集会で原告弁護団の広田次男弁護士は「勝ちました。私たちの主張は間違っていなかった。これからも力強くたたかい、(運動を)大きくしていく必要がある。全力をあげて押し広げて確定させていく」とのべました。

 「きょうだい訴訟」として位置付けてたたかっている福島原発避難者訴訟原告団長の早川篤雄さんは「私たちの訴訟にも大きな力になる。被告の国も東電も引き下がらないだろう。謝罪させるまでたたかう」と決意を語りました。

 福島原発浪江町津島訴訟の馬場績原告団共同代表は「私たちの裁判も7月30日に判決を迎えます。全国のたたかいを大きく励ます判決です。裁判所は国は東電と同等の責任があると断罪しました。勇気づけられる。いわき市には浪江町から約3500人が避難してきています。二歩も三歩も前進させたい」と連帯の思いを述べていました。

 原告の一人、島田栄二郎さん(77)は「たたかったかいがありました。公正な判決を求める署名を集め高裁でも勝利したい」と話していました。

(「しんぶん赤旗」2021年3月27日より転載)