感染症のリスクと背中合わせのオリンピック開催には反対です。福島では原発事故後、さまざまな困難を抱えながらそれに立ち向かっている人たちが今も多くいます。
そうした中で政府は実態をしっかりと把握することなく復興の姿を大きく見せようとしてきました。国民の健康や暮らしよりも経済的利益を優先させている政府の姿勢は原発事故後、今なお苦しんでいる人たちの神経を逆なでしているかのようです。
本当の復興がうまくいっていないことを覆い隠して、あたかも復興が進んでいるかのようにイメージ付ける。そのためのオリンピックでしかないと思っています。
(「しんぶん赤旗」2021年3月26日より転載)