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配管切り出し鑑定・分析へ‥保安院と福井県警

関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出死傷事故で、経済産業省原子力安全・保安院は十七日、同県警敦賀署捜査本部と共同で二次系配管の破損部分を切り出し、破断面を詳しく鑑定・分析することを決めました。鑑定結果も両者が共有し、それぞれ業務上過失致死傷容疑での立件と、事故原因の徹底究明に活用します。

保安院によると、破損部分は既に酸化が始まっています。酸化が進行すると破断面の状況が分からなくなり、現状保存が困難になる恐れがあります。このため、捜査本部の現場検証が終わるのを待って、週内にも協力して切り出す方針です。

問題の配管は、設置当初肉厚が約十ミリでしたが、事故後の保安院の調査では、最も薄い所で〇・六ミリしかなく、必要最小肉厚四・七ミリを大幅に下回っていました。

破損部分は、配管の内径が絞り込まれる流量測定装置(オリフィス)下流にあり、水流の乱れや渦が生じて配管内部が磨耗する「減肉」が発生。内部の水圧に耐えられずに配管が破れたとみられています。

破損の詳しい原因解明には破断面の解析が不可欠で、保安院は鑑定の方法について捜査本部と調整。その結果、両者が共同で鑑定・分析を行うことで合意しました。

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