日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 原発ゼロ必ず・・事故10年 誓い新た

原発ゼロ必ず・・事故10年 誓い新た

「福島を忘れない」の横断幕を掲げてアピールする参加者=7日、鹿児島市

@福井

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から10年になるのを前に、さよなら原発福井県集会(実行委員会主催)が7日、県内3カ所を会場として開かれ、230人超が参加しました。

 今回の集会は、関西電力の県内原発をめぐり、大飯3、4号機の設置変更許可を取り消す大阪地裁判決(昨年12月)が出た一方、美浜3号機と高浜1、2号機の老朽炉3基の再稼働に地元同意する手続きが進む局面での開催です。

 中嶌哲演共同代表は主催あいさつで、「フクシマ10年間の痛みと今後の切実な希望に真に連帯するために、大きくは地球環境の危機を乗り越える一環として、原発のない福井への歩みを」と呼びかけ。大阪地裁判決の画期的意義について講演した島田広弁護士は、「安全審査の信頼性が揺らいだ」と強調しました。

 集会には、日本共産党の、かねもと幸枝衆院北陸信越比例(福井1区重複)候補、佐藤正雄県議らが参加し、藤野保史衆院議員(北陸信越比例候補)がメッセージを寄せ、立憲民主党、緑の党もメッセージを寄せました。

@鹿児島

 「ストップ川内原発!3・11 鹿児島実行委員会」は7日、福島第1原発事故から10年の節目を前に、九州電力川内原発(薩摩川内市)の稼動停止、20年延長運転反対を訴える集会を、鹿児島市の天文館公園で開きました。

 雨の降りしきる中、県内各地から450人が集まりました。有馬裕子共同代表は、「福島の原発事故はまだ終わっていません。このような状況の中、九州電力は老朽化した川内原発をさらに20年も延長して動かそうとしています」「声を上げ続け、世論を広げ、原発のない日本をつくりましょう」と訴えました。

 各地で原発廃炉を訴える金曜行動に取り組む住民や、避難移住者などがリレートーク。集会後、大通りの交差点に移動し、「福島を忘れない」などと書かれたメッセージカードを掲げてアピールしました。

@高知

 東日本大震災と原発事故10年を記念する高知県民集会「3・11を忘れない アクション2021」が6日、高知市の藤並公園で行われました。原発をなくし、自然エネルギーを推進する高知県民連絡会が主催しました。

 県労連の牧耕生書記長が開会あいさつし、原発事故から10年経過したが原発事故の収束のめどはたっていない。にもかかわらず、政府は原発再稼働を推進している。世論の力で原発ゼロ・自然エネルギーを推進しようと呼びかけました。

 高知県内に避難している家族とサポーターでつくる「虹色くじら」のメンバーが次々とスピーチ。「10年たっても原発事故からの苦しみは終わらない。一番大切なものは命と家族です。それを守るためこの高知で暮らし続けたい」などと述べました。

 日本共産党の白川よう子・中根こうさくの2人の衆院四国ブロック比例候補も参加。参加者は高知市の中心部をデモ行進しました。

(「しんぶん赤旗」2021年3月8日より転載)