「老朽原発を動かすな」―。オール福井反原発連絡会などが２月１５日、老朽原発３基の再稼働ありきで進む地元同意手続きに対し抗議の声を上げました。県庁前で宣伝した後、杉本達治知事宛てに慎重に判断するよう申し入れ、県議会に慎重審議の陳情を行いました。

　運転開始から４０年を超える関西電力の美浜原発３号機と高浜原発１、２号機の再稼働について、杉本知事は１２日、森本孝関電社長と面談し、再稼働の地元同意判断に向けて議論を進めると理解を示しました。使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地について、関電が「２０２０年内」に提示するのが前提としていたのに「２０２３年末」とする方針を容認しました。

　事務局の林広員さんは杉本知事の態度を批判し「原発を動かすなというのがスジではないか」と指摘しました。

　関電大飯原発３、４号機の設置変更許可を取り消した大阪地裁判決（昨年１２月）について、原告の石地優さん＝福井県若狭町＝が「若狭のすべての原発にあてはまる」と強調しました。

　戸嶋秀樹美浜町長は１５日、美浜３号機の再稼働に同意を表明しました。

（「しんぶん赤旗」2021年2月18日より転載）