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東日本大震災・福島原発事故から9年・・復興まだまだ 各地で追悼

地震発生時刻に黙とうする人たち=11日、岩手県陸前高田市

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から9年となった3月11日、被災地では犠牲者を悼む人びとの姿がありました。死者1万5899人を出し、いまだに2529人の行方が分かっていません。避難生活を続けている人も4万7737人。献花に訪れた被災者は「生活も心も復興はまだまだこれから」といいます。

 岩手県陸前高田市では、昨年9月に開館した東日本大震災津波伝承館に多くの人が訪れ、献花をしました。

 地震発生時刻の午後2時46分には、市の防災無線のサイレンが鳴り、防潮堤の上の「海を望む場」で、同館の熊谷正則、立花起一両副館長、道の駅高田松原の熊谷正文駅長らが訪れた人たちとともに黙とう。涙をぬぐう人や、じっと海を見つめる人の姿がありました。

 同市出身の白山はるみさん(45)=東京都在住、会社員=は、津波で母親=当時(58)=を亡くし、この日は父親、弟とその妻の4人で献花に訪れました。「まだ見つかっていない人が早く家族の元へ帰れますように、母には街が活気づくところを見守ってほしいと願いました」と話しました。(記事・写真 細川豊史)

(「しんぶん赤旗」2020年3月12日より転載)