原田義昭前環境相が在任中に述べた東京電力福島第1原発事故による汚染水の海洋放出発言について、日本共産党福島県議団は9月12日、県として抗議するよう申し入れました。
原田氏は、原発敷地内でタンク保管されている高濃度放射性物質トリチウムを含んだ汚染水について、「思い切って(海に)放出して希釈する他に選択肢はない」と述べました。
神山悦子団長は「原子力災害への県民、国民の不安を軽視した無責任極まりない発言であり、到底認められない」と強調。県として、原田氏に強く抗議して発言の撤回を求め、国と東電に海洋放出を認めず、タンク保管継続を求めるよう申し入れました。
県原子力安全対策課長は「県にも不安の声が寄せられている。処理方法については、政府の小委員会で議論されていることから、関係者の意見を踏まえ、県民の立場で対応を求めていく」と述べるにとどまりました。
(「しんぶん赤旗」年9月14日より転載)