武田良介議員は5月29日の参院災害特別委員会で、柏崎刈羽原発のある新潟県などの豪雪地域の原発事故時の避難について、政府の決めた避難計画の実効性をただし、原発再稼働はできないと主張しました。
武田氏は、1月の積雪時の夜に、避難計画ルートを自ら試してみた桜井雅浩・柏崎市長からの意見などを紹介し「夜の大雪時に、原発を避ける避難ルートは普段でも不通になる。柏崎市長の車もスリップして立ち往生した。避難できるのか」と批判。さらに、「避難に支援が必要な要配慮者はどうなるのか。福祉バスは何台必要か」と計画の実効性をただしました。内閣府の秋元司・原子力防災副大臣は「まず実態をつかみ計画の充実化」や「介護職員の応援派遣」など、関係機関と連携して課題検討、体制構築を図ると答弁しました。
武田氏は「本当に要配慮者の避難支援を考えるなら介護報酬改定など現場の職員を増やすこと」が必要だと主張し、「現実的な避難計画が作れないとき、再稼働を切り離して考えるべきでない。再稼働できない」と国の姿勢をただしました。秋元氏は「再稼働へのコメントは控えたい」などと述べ、住民の安心安全に対する責任ある答弁を避けました。
(「しんぶん赤旗」2019年6月13日より転載)