日本原子力発電が再稼働をめざす東海第2原発(茨城県東海村)をめぐり5月24日、日本原電主催の住民説明会が水戸市で開催されました。全20回の説明会は今年4月から始まり、同市で11回目。
日本原電の担当者が、同原発の「安全性向上対策」として、設備や現場・教育体制、進行中の工事概要などを説明しました。
質疑応答では、「福島原発事故は収束のめどが立っていない。再稼働は絶対反対だ」「広域避難計画の策定も不可能。不安を感じる」など、再稼働に反対する意見が噴出しました。
日本原電側は「運転延長しても安全性は確保できる」との説明に終始。設置が義務付けられるテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)をめぐり、「設置が間に合わなければどうするのか」との質問に対しては、他の電力会社の状況把握に努めており「見通しが立っていない」との回答にとどまりました。
参加した水戸市の70代女性は「どう説明されても納得できない。老朽原発は動かさずに廃炉にしてほしい」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2019年5月26日より転載)