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福島生業訴訟 現地進行協議前にリハーサル・・荒れた わが家にショック

自宅近くで現状を説明する紺野さん(左から2人目)=13日、福島県浪江町

仙台高裁控訴審

 「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告弁護団は5月13日、控訴審で仙台高裁が現地進行協議(27日予定)を行うのに先立ちリハーサルを行いました。

 福島原発訴訟で高裁が現地進行協議を行うのは初めてです。

 浪江町の紺野重秋さん、富岡町の深谷敬子さん、60代女性などの検証予定の住宅や富岡町役場、ふたば医療センター、さくらモールとみおか、富岡小中学校などを見て回りました。

 紺野さんは「地震だけならばすぐに帰れた。浪江町津島に避難。商売を継続することは無理。大丈夫というが不安。80年生きてきて人が住めないことになってしまった。裁判官はこの苦しみを理解してほしい」と語っていました。

 深谷さんは「荒れたわが家を見てショックです。こんな目に遭うとは思いもよらない。がっかりした。全てを諦めなければならないのが原発事故。避難するとこんな事態になる。原発は無いほうがいい」と語っていました。

(「しんぶん赤旗」2019年5月14日より転載)