首都圏反原発連合(反原連)は5月10日、首相官邸前抗議を行いました。この日の午前、宮崎県で最大震度5弱の地震が発生。九州では、九州電力の川内(せんだい)原発(鹿児島県)と同玄海原発(佐賀県)が稼働中です。参加者は「川内原発今すぐとめろ」「地震があぶない、原発とめろ」と訴えました。
首相官邸前や国会正門前でのスピーチでは、原発再稼働に固執しながら、東京電力福島第1原発事故の被害者を切り捨てる安倍政権と電力会社への怒りの声が相次ぎました。
国会正門前でマイクを握った、さいたま市の男性は、東京電力が研究者の警告を無視し、対策を怠ったことを指摘し、原発に固執する勢力は「国民の命より自分たちの利益しか考えていない」と述べました。
横浜市の男性は、国が避難者に対し、3月末で国家公務員宿舎から退去するよう求めたことを批判。「こんな間違った国のやり方を参院選で変えよう」と呼びかけました
この日は、380人(主催者発表)が参加しました。日本共産党の吉良よし子参院議員が国会正門前でスピーチ。東電による賠償打ち切りやそれを容認する国の姿勢を批判し「一人ひとりに寄り添い、命が大事にされる政治を実現するため奮闘する」と表明しました。
(「しんぶん赤旗」2019年5月11日より転載)