【カトウィツェ(ポーランド南部)=伊藤寿庸】環境NGOが気候変動対策で国別ランキングを付ける「気候変動パフォーマンス指数」が12月10日、国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)の会場で発表され、「気候変動に取り組む政治的意思を示す国がまだ少ない」と訴えました。(関連14面)
ジャーマンウォッチ、ニュークライメット研究所、気候行動ネットワークによる報告は、世界56カ国と欧州連合(EU)について、▽温室効果ガスの排出▽再生可能エネルギー▽エネルギー消費▽気候政策―の四つの指標で評価。
トップ3位までは該当国なし。それに次ぐ上位グループには、スウェーデンを筆頭にEUとその加盟国11カ国が入りました。日本は、気候変動対策に最も消極的な最底辺グループに入り、最下位はサウジアラビア、そのうえが米国でした。
日本については、「2030年までの排出削減目標が2度を十分下回る軌道に沿っていない」と指摘。再生可能エネルギーを含む気候政策で「明確なシグナル」を発していないとしています。
(「しんぶん赤旗」2018年12月12日より転載)