「みんなで新しい県政をつくる会」が推す無所属新人で日本共産党県委員長の町田和史候補(42)と、選挙戦中枢を自公が担う現職の内堀雅雄候補(54)の事実上の一騎打ちになっている福島県知事選(28日投票)。県民の立場で国にものを言う県政への転換か、安倍政権言いなりの県政の継続かの対決軸が鮮明になってきました。
16、17の両日、地元紙「福島民友」に掲載された立候補者アンケートで、県民の多くが反対している東京電力福島第1原発事故による放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出について、町田氏は「反対」、内堀氏は「どちらともいえない」。国内の原発ゼロについて、町田氏の「賛成」に対し、内堀氏は「どちらともいえない」と回答しました。
安倍政権の評価について、町田氏が「評価しない」と答えたのに対し、内堀氏は「評価する」と明言しました。地元紙が7月に報道した県民世論調査では、安倍内閣支持は27・2%で、不支持は倍近くに上っています。
町田氏は18日、被災地の南相馬市で街頭から演説しました。現知事が汚染水の海洋放出、全国の原発ゼロを言えないのはなぜかと問いかけ「『安倍政権を評価する』と言っているからです。これだけ県民切り捨てを進める安倍政権を評価して、どうして県民の立場でものを言えるでしょうか」と批判。「私は原発ゼロを全国に発信し、汚染水の海洋放出を許しません」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2018年10月19日より転載)