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「原発をなくそう」・・埼玉・栃木 小泉元首相が講演

講演する小泉氏=10月12日、さいたま市

 小泉純一郎元首相は12、13の両日、さいたま市、栃木県鹿沼市で原発をテーマに講演し、「日本は原発に頼らず自然エネルギーに代えていく時代」と語りました。

 さいたま市内の会場は約1600人の参加者でいっぱい。

 「私は総理大臣のころは、原発は必要だと言っていました」と切り出した小泉氏は、福島第1原発事故をきっかけに考え方が変わっていった経緯を語りました。その上で、いまだ故郷に帰れない人が多いことや、原発が稼働していない時期も電気は足りていたことなどを指摘し「(安倍)総理をはじめ、原発を推進している政治家たちはどうかしている」と批判。「原発事故というピンチをチャンスに変えよう」と語りました。

 「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)の吉原毅会長もあいさつ。小泉氏も顧問を務める原自連をつくった経緯や思いを語り「日本の社会と経済の発展のためにも、原発は即時止めることが一番」と述べました。

 鹿沼市では公益社団法人・鹿沼日光法人会の主催で、約1300人が参加。小泉氏は再生可能エネルギーの活用で先進的な取り組みをすすめるドイツの事例を紹介し、「日本には核のゴミを捨てる場所もない。原発をなくそう」と呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」2018年10月15日より転載)