首都圏反原発連合(反原連)は31日、首相官邸前抗議を行いました。東京電力福島第1原発事故で増え続けている高濃度のトリチウム(3重水素)を含む汚染水の処分について、国の委員会が海洋に放出する案を提示。福島県民、国民の反対の声を無視し、原子力規制委員会は容認する姿勢です。小雨が降るなか駆けつけた参加者は「海を汚すな」「原発やめろ」と訴えました。
東京都江戸川区の男性(72)は「放出なんてとんでもない。汚染水にトリチウム以外の放射性物質があることも国民に隠してきた。地元の人や漁業者の努力も思いも国が踏みにじっている」と憤りました。
国会正門前では、スピーチした参加者が「原子力規制委員長は“薄めればいい”などと言っているがとんでもない」「人びとの命も健康もかえりみない姿勢は絶対に許せない」などと訴えました。
この日は550人(主催者発表)が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2018年9月1日より転載)