東京電力は12月26日、福島第1原発の作業員を対象にしたアンケート結果を公表しました。労働環境について尋ねたところ、食事や作業環境で満足度が低い傾向がありました。
東電によると、食事について「良かった」「まあ良かった」と回答した人が40%だったのに対し、「良くない」「あまり良くない」は60%に上りました。いずれの割合も5月公表のアンケートとほぼ同じでした。良くないと感じる理由は「弁当を買って持ち込まないと食事できない」「食事を取る場所がない」との回答が上位に並びました。
作業環境に不満を示す回答は56%に上り、理由としては「全面マスク着用での作業性低下」や「高い線量率」などが多くありました。
東電は改善策として、同原発に大型休憩所を設けて食事を提供する予定ですが、実現は2014年度末以降。さらに敷地内のがれきを撤去し、全面マスクを着用しなくていい区域を拡大します。
調査は10~11月に実施。東電社員以外の作業員3918人が対象で、3304人から回答がありました。