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汚染水タンクに穴・・最大1トン、土壌に染み込む

東京電力は4月13日、福島第1原発の「地下水バイパス」のくみ上げ用の井戸の上流側にある汚染水タンクに穴があき、放射性セシウムが1リットル当たり1640ベクレル含まれる汚染水が、最大1トン漏れたと発表しました。当該タンクの周りにせきや側溝はなく、汚染水は土壌に染み込んだといいます。

東電によると、漏えいしたのは、H5タンクエリアの脇に設置された、容量約1トンのプラスチック製タンク。同日、パトロールをしていた作業員が発見しました。タンクの下部には約1センチメートルの穴が開いていたといいます。

汚染水を分析したところ、セシウム137が1リットル当たり1200ベクレル、セシウム134が同440ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が同1400ベクレル含まれていました。タンク群を囲うせき内
にたまった水を排出する際の東電による暫定濃度基準は、セシウム137が同25ベクレル未満、セシウム134が同15ベクレル未満。

タンク近くには作業場があり、漏えいが見つかった時刻の少し前にタンクのそばを重機が通っていること、タンク下部の穴に強い力が働いていることから、東電は、何らかの関連があるとみて調べています。

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