首都圏反原発連合(反原連)は12月8日、首相官邸前抗議を行いました。日本経団連の榊原定征会長が「原発の新設・増設も選択肢だ」と表明。参加者からは「経済の利益のための再稼働など許せない」などの声があがりました。
冷たい雨が降り、体の芯まで冷える寒さのなか、「再稼働反対」「すべての原発今すぐ廃炉」のコールが官邸前と国会周辺に響きました。
埼玉県入間市の山岡信幸さん(54)は「経団連会長の発言は許せません。原発や『もんじゅ』に代表される核燃料サイクルが経済的に成り立たないことはもう明らかです。日本の経済力と技術力は原発ではなく、再生可能エネルギーの普及に振り向けるべきです」と語りました。
国会正門前でも批判の声が相次ぎました。
さいたま市から駆けつけた男性は「電力会社、プラントメーカー、大銀行など原発利益共同体の利益を守るための発言だ。再稼働反対の声は国民多数だ。再稼働を止め、原発をなくすまで行動を続けよう」と呼びかけると、参加者は拍手と声援で応えました。
この日、400人(主催者発表)が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2017年12月9日より転載)