浜岡原発 浸水対策に漏れ・・台風で雨水が流入
中部電力は10月31日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)で、浸水対策調査が行われていなかった箇所が8ヵ所あったと発表しました。台風22号が29日に静岡県沖などを通過した際、4号機の原子炉建屋と海水熱交換器建屋を地下で結ぶダクトに雨水約600リットルが流入し、発覚しました。
中部電によると、雨水は工事のためシートで覆っていた作業スペースの入り口から地下の同スペースに流れ込み、ダクトには、同スペースとの間に設けられた壁にある電源ケーブル用の穴2ヵ所から入りました。周辺6力所も調査対象から漏れていたといいます。北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で昨年10月、雨水が流入した事故を受け、原子力規制委員会は同11月、建屋と屋外などの配管貫通部の浸水対策が適切に施されているか調査するよう電力会社などに指示。中部電は同12月、3~5号機の計582ヵ所について対策が取られていると報告していましたが、雨水流入を受け改めて調べたところ、調査漏れが判明。確認作業は4号機の一部でしかできておらず、今後増える可能性もあります。
(「しんぶん赤旗」2017年11月2日より転載)
三菱原子燃料・・規制委が適合
原子力規制委員会は11月1日、三菱原子燃料(茨木県東海村)の核燃料の加工事業について、新規制基準に適合しているとする「審査書」を正式に決定しました。
地震によって損傷を受けた場合、放出される放射性物質は5億ベクレル、敷地周辺の実効線量は0・6ミリシーベルトと評価しています。
規制委によるウラン核燃料加工施設の審査書決定は3件目です。
(「しんぶん赤旗」2017年11月2日より転載)