東京電力は10月26日、福島第1原発の50代の男性作業員が体調不良を訴え、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表しました。
車電によると、同日午後1時ごろ、構内の車両整備工場で、点検や修理にあたっていた下請け企業の作業員が昼の休憩後、作業に向かう途中、うずくまるように倒れたといいます。入退域管理棟の救急医療室で医師の診察を受けた際は、意識不明だったといいます。
医師が緊急搬送の必要があると診断し、午後1時56分ごろに救急車で病院へ向かいました。午後2時36分ごろに、広野町内の病院で死亡が確認されたといいます。
東電は、「作業との直接的な因果関係はないと考えられる」と説明しています。詳細は、個人情報に関わるとして明らかにしませんでした。同作業員は、福島第1原発での作業歴は約5年。
当初、ドクターヘリを要請しましたが、ドクターヘリの医師の判断で、搬送を救急車に変更したといいます。
(「しんぶん赤旗」2017年10月27日より転載)