【ブリュッセル=時事】欧州連合(EU)が東京電力福島第1原発事故後に実施している日本産食品の輸入規制について、福島県産のコメなどの一部食品を除外する方針を固めたことが9月26日、分かりました。年内にも正式決定します。
福島産の規制が解除されれば、他の都道府県産のコメは福島産でないことを証明する必要がなくなります。
規制緩和の動きをめぐっては、EU欧州議会が今月、見直しを求める決議を採択。緩和案をまとめた欧州委員会は「従来の緩和の手続きと同様に科学的根拠が示された」との判断から、手続きを進めていました。専門家らで構成する常設委員会は25日、規制緩和案の可否をめぐり採決を行い、大多数の賛成で承認しました。
EUは現在、静岡県以東の13県からの一部食品輸入を対象に、放射性物質検査の証明書提出を義務付けています。
(「しんぶん赤旗」2017年9月27日より転載)