東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)について原子力規制委員会は9月25日、再稼働の前提となる、新規制基準に「適合」したとする審査書案を27日に提示することを発表しました。
同原発をめぐり、規制委が、東電について原発を運転する「適格性」(資格)を認めるかどうかが問題になっていました。
規制委は20日、東電が提出した回答文書を柏崎刈羽原発の保安規定(運転管理などの手順を定めたもの)に明記することを東電に確認したとして、「適格性」を容認しました。回答文書は「経済性より安全性を優先する」など抽象的な「決意表明」であり、規制委が保安規定違反を何をもって判断するのかは見解を示していません。
同原発は、事故を起こした福島第1原発と同型の沸騰水型。同型の審査書案が示されるのは初めてとなります。
(「しんぶん赤旗」2017年9月26日より転載)