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審理尽くせと行進・・大飯差し止め控訴審住民ら訴え

アピールする、さるはし(最前列左端)、かねもと(同2人目)、藤野(同5人目)の各氏ら=9月20日、金沢市

金沢

  関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に対する運転差し止め訴訟の控訴審をたたかう住民側が9月20日、徹底審理を求めて名古屋高裁金沢支部近くでパレードや宣伝に取り組みました。

 「福井から原発を止める裁判の会」が呼びかけい、11月まで毎月20日に実施しています。

 住民側が一審勝利したこの裁判は、前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦・東京大学名誉教授が証人として関電の地盤調査の不十分さや「基準地震動」の過小評価の可能性を明らかにし、関電の主張が根本から崩れています。しかし、裁判所は、審理不十分なまま11月20日の□頭弁論で終結しかねない事態です。

 参加者らはパレードで「どこにも原発いらない」「福島とともに歩もう」と声を上げ、裁判所前でも訴え。原子力発電に反対する福井県民会議の宮下正一事務局長は「すべての人たちの幸せを取り上げるような判決は出さないでください」と強く求めました。住民側弁護団長の島田広弁護士は「不当な訴訟指揮をはね返し、審理を尽くさせることが、福島の事故に見舞われた日本に生きる人すべての使命」だと強調しました。

 日本共産党の藤野保史衆院議員が、かねもと幸枝衆院福井1区候補、さるはし巧同2区候補らと参加し、過疎化への危機感から運転延長に反対する関電高浜原発(同県高浜町)の地元の声を紹介。連帯して頑張る決意を表明しました。

(「しんぶん赤旗」2017年9月21日より転載)