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東電福島第1原発 この1週間・・ストロンチウム90など過去最高値を更新/2万4600ベクレル

■8月7日 4号機原子炉建屋南西側の地下水くみ上げ用の井戸の水位が2日に一時急低下した問題を受けた調査で、3号機近くの井戸水のセシウム134が1リットル当たり約110ベクレル(前日採取約19ベクレル)、セシウム137が同約820ベクレル(前日採取約160ベクレル)に上昇。3、4号機建屋近くの井戸からくみ上げた地下水をためる中継タンクから8日に採取した水は、セシウム137が1リットル当たり約1100ベクレル(4日採取約58ベクレル)でした。建屋からの汚染水流出の有無について継続監視するといいます。

■8日 2号機海側の護岸地下水の全ベータ(ベータ線を出す放射性物質)濃度が、1リットル当たり約2万6000ベクレルとなり、この地点で過去最高値を更新した4日採取の地下水の濃度と並びました。同地点では、7月4日に採取した地下水のストロンチウム90の濃度が同約2万4000ベクレルと過去最高値になりました。

■10日 4号機近くの井戸の水位が一時急低下した原因について、東京電力は、近くの別の井戸の掘削工事で生じた振動によって地盤が緩み、水が移動したとの見方を示しました。同日、掘削用の管を水位が急低下した時の状態に戻し、二つの井戸が地下配管などでつながっているかを確かめる試験を行いました。また東電は、建屋地下の放射能汚染水が外に漏れる恐れが生じた異常事態だったにもかかわらず、すぐに通報・公表しなかった問題について調査状況を公表しました。

■同日 敷地内の駐車場造成工事中に不発弾のようなものが見つかり、旧日本陸軍の爆弾とみられることが判明。陸上自衛隊が回収しました。廃炉作業に影響はなかったといいます。

(「しんぶん赤旗」2017年8月13日より転載)