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東電福島第1原発 この1週間

■27日 高エネルギー宇宙線を利用して3号機内部を透視する調査の中間報告を東京電力が発表。原子炉圧力容器内部には、溶け落ちた核燃料(デブリ)の一部が残存している可能性はあるものの、大きな高密度物質の存在は確認できなかったといいます。

■同日 東電は、2号機格納容器内部のロボットなどを使った調査(今年1~2月)で公表した放射線量の測定値と推定値を下方修正しました。

■同日 1号機格納容器のロボットによる内部調査(3月)で、放射線量データを詳細に分析した結果を東電が発表。ロボットが調査した圧力容器を支える台座の外側ではデブリを確認できませんでした。

■同日 4月に新たな破断箇所が見つかった1、2号機排気筒(高さ120メートル)の耐震評価を東電が発表。従来想定していた地震動(水平方向で最大600ガル)に対し倒壊には至らないとしています。ただ、東日本大震災後に、原子力規制委員会の指示で定めた検討用地震動(同900ガル)に対する評価はしていません。同排気筒の上部を18年度中に解体する計画です。ガルは揺れの強さを示す単位。

(「しんぶん赤旗」2017年7月30日より転載)