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伊方差し止め認めず・・松山地裁 住民ら即時抗告へ & 原発ゼロまで抗議 官邸前

伊方差し止め認めず・・松山地裁 住民ら即時抗告へ

  稼働中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、県内の住民11人が運転差し止めを求めた仮処分申請で、松山地裁(久保井憲子裁判長)は7月21日、申し立てを却下しました。住民は高松高裁に即時抗告する方針です。「不当判決」の知らせが入った松山地裁前には支援者ら約100人が集まりました。

 申し立てた一人で福島県出身の須藤昭夫さんは「司法は福島を忘れたのか」と憤りました。脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之氏は「大変残念な結果だが、私たちのたたかいは原発を止めるまで止めない」と述べると、「そうだ」との声が相次ぎました。

 記者会見で、伊方原発を止める弁護団の甫守一樹弁護士は、今回の決定について「合理的」という言葉が乱発されているが、「その理由を突き詰めた様子がない」と指摘。伊方原発の沖合に横たわる日本最大の活断層「中央構造線」の地震動についても、「『合理的』との理由で、四電側の主張の丸写しだ」と批判しました。

(「しんぶん」赤旗2017年7月22日より転載)


原発ゼロまで抗議 官邸前

「原発再稼働反対、廃炉に」と抗議する人たち=7月21日、首相官邸前

  首都圏反原発連合(反原連)は7月21日、首相官邸前抗議を行いました。福島第1原発事故をめぐって3号機の調査が行われていますが、事故の全容や原因の解明は途上です。多くの県民が避難を強いられるなか、原発再稼働に突き進む安倍政権に「安倍晋三は原発やめろ」「首相もやめろ」のコールを突き付けました。

 神奈川県大和市の中村雅之さん(64)は「これまで200回ほど、1度も休まず通っている」と話します。「原発を推進する人たちは『経済性』を理由にあげるが、福島原発事故を見れば、そんな言い分は通らない。もう撤退すべきです。ゼロになるまで、抗議を続けます」

 大分県から参加した男性は「ちょっと一言だけ」とマイクを握り、「ここの抗議はとっても大事なもの。原発をなくすまで、一緒に声をあげ続けましょう」とエールを送りました。

 この日、650人(主催者発表)が参加。日本共産党の宮本徹衆院議員が国会正門前で「この抗議が、市民と野党の共闘につながり、安倍政権を追い詰める力のベースになってきた。市民と野党の力で原発ゼロの政治を実現しよう」とスピーチしました。

(「しんぶん」赤旗2017年7月22日より転載)